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根津美術館 かきつばた屏風と初風炉 [茶道]

表参道から徒歩5分。風薫る5月に相応しい好天の1日を過ごしました。
1年半ぶりの訪問でした。前回は、2009年10月17日。2006年から3年半にわたり改装のため休館されていましたが、再開館の記念行事が行なわれているときでした。その記念行事の一環としてドナルド・キーンの講演を聞く機会がありました。
根津美術館の素晴らしいのは、その庭園。初代根津嘉一郎の旧邸であった園内には、池を取り囲むように、4つの茶席(弘仁亭、斑鳩庵、閑中庵、一樹庵)が設えられ、四季折々のお茶の集いを演出できるように見受けられました。
 美術館内では、国宝「燕子花図屏風」(尾形光琳)が展示されていましたが、庭園に出ると、折りしも水辺には、対をなすように、燕子花が見事に咲き誇っていました。
かきつばた.JPG

秋の紅葉、雪舞う日のたたずまい、移り行く季節を静かに演出する幽山渓谷のたたずまいに、いつしか心が和み、都心にいることを忘れさせてくれました。
 館内のもう一つの楽しみは、嘉一郎がお茶会で実際に使ったお茶道具が2階の茶室に展示されていること。今回は、初風炉のしつらえ。青葉の候が、清々しく演出されていました。
 嘉一郎が、この地で初めての茶会(初陣の茶会)を催したのが59歳のとき。昭和15年1月4日81歳で没する直前の、昭和14年12月23日の歳暮の茶会まで、生涯を通じて晩年は、お茶の集いを催したと茶会年表に記されていました。
 根津美術館のもう一つのお薦めは、緑のなかで余韻を愉しめるカフェNEZACAFE、機会があれば、是非、一度お試しを。
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