SSブログ

女・おんな・をんな-地唄でつづる女の一生 [閑話]

初等科の1年先輩に地唄舞の世界で活躍される花田蓉子さんがおられる。
11月2日に、「第四十回記念 出雲蓉の会」を国立劇場で催された。1968年(昭和43年)に第一回神崎蓉の会を主催されてから四十余年。この四十回の記念すべき会にあたり、全身全霊をこめ、一期一会の舞台を心がけるとプログラムに記されていた。1968年といえば、ソ連がチェコスロバキアに武力侵攻した、世に言う「プラハの春の終焉」の年。それから、半世紀近く、会を継続され舞い続けられることがどれだけ尊いことか。舞に生きることに心血を注がれる情熱が、当日の「女・おんな・をんな」に見事に結実していた。女の一生をテーマに託された演出に、「女・おんな・をんな」の情念が、見事に凝縮されていた。
女 おんな ヲンナ.JPG

http://www.jiuta-maimu.jp/index.html
年を重ねられるほどに、花田さんの静かに舞われる姿勢に、静かであればあるほど、深く秘めた情念が、時として殺気を帯び、時として、昇華された諦観に似た感情として醸しだされ、いつしか、舞いの世界に引き込まれていた。今から、10年後、20年後の舞いは、どのように進化されていかれるのだろう。ひとつの道を究めんとされる生き方への共感を余韻に、会場を後にした。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。