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茶道(4) [茶道]

帰国後は、自由が丘にて故佐方宗礼先生、入江宗敬先生のご指導を仰いでいる。佐方先生は、海外でのお茶の普及活動にも積極的に参加され、ワシントンの桜祭りで、先に触れたNY裏千家の山田先生と出会われた。この出会いが、めぐり巡って、今、ご指導いただくご縁へと紡がれている。入江先生がトルコへお茶紹介の旅をされる際、東西を繋ぐ都市イスタンブールを羽織、袴で歩く貴重な体験のさせていただいた。
 1995年に長野県蓼科の山小屋に茶室を設えた。庵の名を、「松風」と命名。2006年には、NY裏千家の山田先生をお正客にお迎えした。竹馬の友で小料理やを営む友情出演で懐石料理を準備し、お茶会を開いた。素晴らしい客組みで、宴は夜更けまで続いた。そんな集いも、いよいよお開きと名残を惜しんでいるとき、思いもかけず、山田先生から、中川宗渕老師筆の掛け軸を頂戴した。

    松 老いて 寧ろ 長閑(のどか)なり

松風と銘打った茶室に、ふさわしい軸と大切にしている。
茶室が完成してから、早や十五年。いろいろな仲間をお招きし、季節折々の風情を楽しんでいる。お茶会にと、花入れや、茶碗の焼き物を供してくださる仲間がおられる。年々腕をあげられ、先週、8月7日に催した朝茶事にあたり、花瓶を贈ってくださった。野辺に自生する朝顔を生け、茶筅で朝露に見立てて水を掃くと、早朝の高原の冷気漂う集いを、見事に引き立ててくれた。
  茶道4-1.JPG  茶道4-2.JPG  茶道4-3.JPG  
また、同じく仲間には、葉山のお寺さんに嫁した方がおられる。そのお庭には、毎年、立派な竹が生え揃う。折々、根っこから切らせていただき、数年乾燥させて、竹の花入れや、蓋置きの素材にと頂いている。
茶道4-4.JPG
茶室 「松風」は、標高1350mに位置する。実社会での自らの思いの実現は、牛歩の歩みながら、次の心境に一歩でも近づけるようにと、地道な精進、努力を重ねていきたいと、日々誓っている。

    ゆくみちは 瀧なす汗を 流せとも
              のぼりて涼し 松風の音
                          (清香院)

  平成二十二年八月盛夏
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