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5月5日は「こどもの日」と何の日でしょう? [医療安全・質向上]

WHO(World Health Organization:世界保健機関)のPatient Safety /Save Lives Clean Your Hands の世界キャンペーン記念日。今年が3回目。
WHO.jpg
Geneva時間14:30(London時間13:30 日本時間22:30)から、手指衛生の世界的権威の一人Professor Pittet が、Claire Kilpatrick (London School of Economic)司会の下、1時間に亘り講演を行ないました。その様子は、世界に同時配信されました。
http://www.webbertraining.com
69枚のスライドを通じ、1)WHOのSAVE LIVES:Clean Hands (命を救おう:手指衛生キャンペーン)の背景説明 2)WHOのグローバル手指衛生促進努力の成果概要、3)5月5日の手指衛生世界キャンペーン記念日に合わせた世界各地の手指衛生活動
事例の紹介を中心に、熱く語りかけていました。
WHOの手指衛生キャンペーンには、2011年5月4日現在153カ国から13,226の医療機関、約760万人医療従事者(330満床)が参加しているとのこと。そして、日々の活動の重要性を強調しつつ、
・ 世界の各国それぞれから、最低1つの医療機関の参加を募ろう
・ まだ参加していない国々に参加を呼びかける具体的計画を実行しよう
・ 地域から国へ、日々の努力、年月をかけて、ひとつでも多くの参加施設を増やす運動にしよう とこの運動を諺に託しながら、力強く呼びかけていました
Great oaks from little acorns grow (かしの大樹も小さきどんぐりより育つ)
今年2月に開催された第26回日本環境感染学会において、Professor Pitettは、WHOの手指衛生運動に日本からの積極的参加協力を呼びかけておられたことも記憶に新しいところです。
 WHOでは、Hand Hygiene Self-Assessment Frameworkを提唱し、各医療施設においてWHOのフォーム活用による自己評価を推奨しています。Professor Pittetは講演の中でも、この自己評価に参加している世界各国26の医療施設に、自己評価の使い勝手についてアンケートを実施しその結果報告も行っています。それによりますと、21施設(81%)は2時間以内に報告書は完成でき活用し易い内容との評価をしたとのことです。この自己評価表は、次のURLからダウンロードできます。
http://www.who.int/gpsc/country_work/hhsa_framework_October_2010.pdf
WHO手指衛生ガイドラインの翻訳に尽力された市川高夫先生(新潟県立六日町病院麻酔科)によりますと、日本からは現在12施設が参加しているとの情報です。
(参考)Professor Pittetが世界の手指衛生促進運動に使用されているDVD
http://www.youtube.com/watch?v=0at_jtzJCDM 
(参考)”My 5 Moments for Hand Hygiene” approach (今回の講演でも紹介)
http://www.who.int/gpsc/5may/background/5moments/en/index.html
(注)Professor Didier Pittet, Director,Infection Control Programme, University of Geneva
Hospital and Faculty of Medicine. External Programme Lead, WHO First Global Patient Safety Challenge:Clean care is Safer Care

Keystone Project [医療安全・質向上]

昨年10月28日に、ミシガン州Lansingから、創業の原点に立ち返ってブログを書き始めました。その際のテーマでありました、Keystone Projectを、ニューズレターにまとめました。ご覧いただけると幸いです。
http://curamedicus.com/TWAS_CMS/Upload/cura/cura_sMainBodyImg_20110317082202.pdf
キューラメディクスは、APIC(米国感染管理疫学専門家協会:米国ワシントンDCに本部をおく世界最大の感染と疫学の専門家協会)の専門家メンバーと、日本の医療関連施設における感染予防対策の第三者評価活動を行なっています。
そのAPICは、2006年1月にAPIC Vision 2012を発表しました。そこで、『予防可能な感染を起こしてはならない』『感染症を1件でも発生させれば多い』と認識する文化を医療施設で起こそうとの変革提言をしました。
感染率を抑制することは、複雑であり決して容易なことではありません。当時、医療施設は、関連感染症の発生率が、CDC(米国疾病管理予防センター)のNHSN(全米医療安全ネットワーク。旧NIHS米国国立衛生研究所)が発表するベンチマークより、低率に抑制できていれば“良し”とする傾向にありました。今日、日本の病院でサーベイランスを行なっている進んだ施設でも、圧倒的に多くが同様な意識にあるのではないでしょうか。
『 Targeting Zero Healthcare Associated Infections 』~医療関連感染をゼロに~ を哲学に、高い志を掲げたAPICの感染率をゼロにする動きは、決して平坦な道程でありませんが、その努力が結実し、劇的に感染率を低減させるようになると、徐々にその輪が広がり始めました。『予防可能な感染症を発症させてはならない』との哲学に反する手技が見られた場合には、直ぐ、その場で改めさせること、その事象を皆で共有し話し合うこと、決してそれは処罰を目的とするものではなく、患者の安全に資することを目的とされる運動です。
エビデンスに基づく徹底したプロセス管理、その上で、チームワークで優れた感染予防の結果を導きだしたKeystone Projectは、将に、Targeting Zeroの実践者として注目されます。

東日本巨大地震 APICからのメッセージ [医療安全・質向上]

東日本巨大地震 にあたり APIC(米国感染管理疫学専門家協会:本部ワシントンDC)から、日本のAPIC会員の皆様に、心のこもったメッセージと 現下の状況に関連するreferenceが、下記のとおり、送られています。
 すでにご覧になられた方も多いと思いますが、APIC会員以外のメンバーの方々も、共有できますように転載させていただきます。(転載に関し予め APIC President Olmstedさんにご確認いただいています)
(記)
March 14, 2011
To our Japanese colleagues:
We wanted to let you know that we are thinking of you, your families, friends and the communities you care for, and we offer our thoughts during this time of crisis. We hope that you will contact us and let us know of anything specific we can do to aid in your relief efforts.
In the meantime, here are some resources that may be helpful in your recovery efforts:
Infection Prevention for Alternate Care Sites
CDC Emergency Preparedness and Response: Tsunamis
CDC Emergency Preparedness and Response: Earthquakes
Infection Prevention and Control for Shelters During Disasters
We will continue to hold you in our thoughts and hope that you and your loved ones are safe.
With best regards,
Russell Olmsted, MPH, CIC 2011 APIC President

感染予防対策 CDC-TVの動画など [医療安全・質向上]

向野賢治先生は、博多インフェクションコントロールフォーラム主宰をはじめ、感染予防対策を臨床現場から親しみやすく発信しておられます.。先生のブログに下記のようなご紹介が出ています。
 もう、ご覧になられましたか?日本語字幕を付され親しみやすく編集されています。
http://hica.jp/blog/blog/

                      (記)
 各位

ブログにも載せてますが、CDC-TVの動画などを日本語字幕付にしてYouTubeにアップしています。見てくださ~い
妊婦のインフルエンザワクチン接種のはなし
http://www.youtube.com/watch?v=7RtV-FK5hsY&feature=player_embedded
クロストリジウム・ディフィシル感染症
http://www.youtube.com/watch?v=-Y-FGYmFQO8&NR=1
かぜに抗生剤を使わない
http://www.youtube.com/watch?v=XoiBriNoCto
こうの
                                         以上
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